PHPフレームワークの歴史年表
PHPフレームワークの歴史を簡単にまとめました。
<PHPフレーワーク 創成期>
創成期は、Struts(Java)の影響が大きく、初めて「MVC(Model、View、Controller)モデル」を採用したのが、 Phrame で、Mojavi がそれに続きます。
Agavi と Ethna は Mojavi から派生したフレームワークで、Maple はDIコンテナーをベースにしています。
<三大フレームワーク時代>
Ruby on Rails(Ruby)が流行りはじめ、PHPのフレームワークもそれに追随するように新しいフレームワークが誕生します。
・CakePHP・・・Ruby on Rails(Ruby) をそのままPHPに移植したようなフレームワーク。 “Convention over Configuration”(設定より規約)と言われるように、規約を重視しています。この時期に、最も流行ったフレームワークといってもよいでしょう。
・ Symfony・・・Struts(Java)と Ruby on Rails(Ruby)の両方の影響を受けたフレームワーク。 「Symfony は大規模向け、CakePHP は中小規模向け」 と言われることが多かったです。PHP5 以降に対応。後に Laravel の普及により、その良さが再認識されるようになります。
・Zend Framework・・・PHP 開発本家であるZend Technologies社が中心となって開発した PHP5 以降に対応したフレームワークです。感覚としては、コンポーネント( クラスライブラリ )群といった方がよいかもしれません。日本語のドキュメントやコミュニティが少ないです。
<最新の動向(2019-) >
数年前に書かれたプログラムであれば CakePHP が多かったのですが、最近は Laravel 一強と言われるほど、Laravel の人気が高まっています。
CodeIgniter は軽量で速度重視。CodeIgniter から Kohana、FuelPHP が派生しています。Yii Framework は軽量で、日本語のドキュメントが少ないため情報があまりありません。
最新の動向(日本)をGoogleトレンドで確認しておきましょう。
https://trends.google.co.jp/trends/explore/TIMESERIES?date=all&geo=JP&q=Laravel,CakePHP,Zend%20Framework,Symfony,Yii%20Framework&hl=ja&hl=ja&sni=4
CakePHP のシェアが少なくなり、Laravel が急上昇していることがわかります。これから PHP フレームワークの利用、学習を始めようという方は、Laravel をお勧めします。